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【岡山・犬島】ゆったりとした空気が流れる”犬島”へ行ってみよう!

中国~四国
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食事後は”犬島精練美術館”へ出発!

犬島丼を頂いた在本商店さんから徒歩10分ほどで到着します。遠くに茶色い煙突が見えますので、そちらを目印に歩けば迷うことはありません。入口に到着すると「犬島精錬所美術館」という金属でできた看板が目に入ります。それでは中へ入ってみましょう!

門をくぐると広場のような場所が現れました。目の前は海、遠くには煙突が数本そびえ立ち、所々に黒いレンガのようなものが積まれていて、、日本ではなくどこかの外国の遺跡のような感じがしました。人もほとんど見られず、異世界にポン!と飛ばされてしまったような不思議な感覚になりました。

しゃがんで「黒いレンガのようなもの」をよく見ると、これはレンガではなく金属の塊でした。触ってみると冷たい感触が伝わってきました。後程伺ったのですが、この場所は精錬所があった場所で精練された後に出る「鉄のくず」がこのように積み上げられているとのことでした。

銅は熱伝導率が高く、夏はこの「鉄のくず」がとても高温になり、冬はとても冷えるようです。人間がそのまま触ると非常に危険な状態になるようですので、真夏・真冬の観光時にはご注意ください。

犬島精錬所美術館の中は残念ながら撮影禁止となります。

内部の写真はありませんが、気になる方は公式WEBサイトをご覧いただければと思います(鑑賞料は大人2,060円)。

そのそも犬島の精錬所は1909年に建設されたものの、銅の大暴落によってたった10年で操業が終わってしまった歴史があります。それから100年ほど経った2008年にベネッセがこの地を買い取り美術館として再オープンさせました。その後直島や豊島なども同様に開発が行われアートの島としての認知が広がっていきました。ちなみにこの建物は経済産業省の「近代化産業遺産」にも選ばれています(建築家 三分一博志氏の作品)。

美術館は自然エネルギーの活用を掲げて作られ、「鉄のくず」と「煙突」の温度冷却の仕組み、自然の「風」や「太陽光」を上手く生かし、夏は涼しく、冬は暖かい構造を電気なしで実現にこぎつけた凄い建物なんです!我々が訪れた際も外は暑かったのですが、内部はひんやりして涼しかったです。作品点数は少なめですが立地や建物を含め、見どころは多い美術館です。

 

また、公認のボランティアの方なのかわかりませんでしたが、休憩室のような場所に一人の”おばあさん”がいらっしゃいました(推定年齢7~80歳)。時間もあまりなかったのでササっと素通りしようと思ったのですが、話しかけられてしまい、最終的には30分ほど立ち話を聞くこととなりました。要約すると下記のような内容でした。

・この島にあるレンガについて(精練の際に出たくずで温度の変化が大きい)

・小さいころからこのあたりが遊び場だった(鉄くずの上を走り回っていた)

・ピーク時は1000人ほどが働いていて、精錬所から出る鉱毒が酷かった

・土日はここで話をしている、もっと島の事を知ってほしい

正直なところ、話の途中に激しい口調も混じり、このおばあさんの説明は万人受けしないように思いました。事実、途中で話を逃げてしまった方を見かけました。公式なのか、運営側の展示に納得がいっていないのか、詳しいことはわかりませんが、この島で長年生活されてきた方のお話という事で大変ためになりました。

詳細な歴史を把握せずに上陸した犬島には、過去に凄まじい歴史があったことを知りました。現在は美術館として生まれ変わり当時の面影は一部しか残っていませんが、是非とも多くの人に知ってもらいたいと改めて感じました。

最後に喫茶店でひとやすみ

精錬美術館を鑑賞した後は近くのカフェで一休みすることにしました。黒い佇まいがオシャレです。

少々お腹が空いたのでタコ飯と、甘味を注文しました。タコはプチっとした食感が美味しかったです。かぼちゃの甘味も甘く疲れが取れました。船の時間が来るまでこちらで少々ゆっくりしましょう!!

次は直島、豊島など他の島々へも行ってみたいと思います♪離島観光は移動時間が多く、アクセスも少々難しいですが、他では感じられない満足感を得ることができます。是非とも事前の準備を入念に行って離島の旅へチャレンジしてみましょう!

インフォメーション

犬島

岡山県 公式サイト:http://www.city.okayama.jp/higashiku/soumu/soumu_00099.html

 

犬島精錬所美術館

ベネッセ公式サイト:http://benesse-artsite.jp/art/seirensho.html

 

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