早速「工場の内部(操糸所)」を見学してみましょう!
場内は小さな町のようになっていて、いろいろな建物が並んでいます。製糸場(操糸所)はもちろん、工員さんたちの住居、技術者の住居、診療所、病室など。諸々揃っていて、素晴らしい環境ですよね!
工場は”ヨーロッパ流”で労働環境は良かったとの事ですが、若い方(16歳~)が働いている時点で今ならアウトかもしれません。時代が異なるので、一概には比べられませんが。。。しかしながら昼休みや休憩時間がきちんと決められていたり、食事もあり、日曜日も休みと、”ヨーロッパ流”が採用され良い面もたくさんあったようです。こちらはその後の産業界の参考となったようです^^
こちらが「操糸場」です。繭から生糸をとる作業が行われていた建物で、なんと国宝に指定されています! 屋根が2重になっているのがお分かりかと思いますが、こちらは蒸気を輩出するために漬けられたんだそうです(越屋根と呼ばれるんだそうです)。
一部のみ入れるようになっています。中に入るとずら~っと機会が並んでいて圧倒されます!!!長さは140mもあり、かなり広く感じられます。
当時はフランス式の器械が300台置かれていて、世界最大級の工場だったんだそうです( ゚Д゚)/
※現在置かれている機械は昭和40年代以降に設置された機械なんだそうです。
天井は高く、三角形をベースとしたトラス構造となっています。とても開放感がありました。
骨組みを見ると”工場萌え”のようでワクワクしませんか?
ジ~ッとみると色彩も豊かで美しいです^^
さらに進んでみましょう!
場内は敷地が広く、とてもゆったりと作られています。通路も広く、所々に植物が植えられているため、歩くだけでも清々しい気分が味わえます。
こちらは「検査人館」検査の担当をしていたフランス人の技術者の住居なんだそうです!重要文化財にも指定されています。とても立派で室内も気になってしまったのですが、残念ながら外観のみの公開となっていて、見る事はできませんでした。。。
こちらは「首長館(ブリュナ館)」です。指導者として働いていたフランス人の「ポール・ブリュナ」さんが家族と共に住んでいた邸宅で、重要文化財に指定されています。やはりカッコいいですね!
こちらも残念ながら外観のみの公開となっていて、見る事はできませんでした。。。とても内部が気になりますので、近い将来、公開されることを祈りたいと思います。
ちなみに、創業当時はフランス人の技術者を呼び、彼らの指導のもとで運営されていたようなのですが、その給料は大臣並みだったんだそうです!! その後、彼らが帰国すると工場が黒字に転じた、という話も残っているようなので、給料の高さが伺えますね!
一周して、中央に戻ってきました。とても広大な敷地で良い運動になります(笑) 巨大な煙突を見ると、犬島の精錬所を思い出してしまいました。
※「犬島の精錬所」については下記を参照ください↓
個人的には赤いレンガ造りの建物がとても綺麗で印象的でした。中でもドアのまわりが特にカッコ良かったです。アーチ状に詰まれたレンガが美しかったです!
※長いレンガと短いレンガを交互に並べる方法が「フランス積み」と呼ばれるんだそうです。ちなみに横浜の赤レンガ倉庫は「オランダ積み」なんだそうです^^
繭から糸を取り出す実演が行われていました!
この日はフランス式の機械を使って、糸を取り出す実演が行われていました!カイコが糸を吐いてできた繭(まゆ)を煮て、ほぐれやすくしたものをすこしづつ取り出します。 係の方はササ~ッと慣れた手つきで美しかったです。
せっかくなので我々も参加させていただきましたが、、、なかなかうまくできません。。。神経と忍耐が試される難しい作業だった、、、ということが体感できてよかったです。
次の休みは社会科見学を兼ねて、群馬へ足を運ばれてみては如何でしょうか^^ 歴史が学べて一石二鳥ですよ(^^♪
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